わたしのみち

おもうこと、ひびのことあれこれ




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ちょっと字のお話し

字には5つの書体があります。
「楷書・行書・草書・隷書・篆書」です。
私たちが一番見慣れているのが楷書ですね。
日本人の識字率はほぼ100%で9月8日が「国際識字デー」だということを初めて知りました。
oyakode-polepole.hatenablog.com


私たちが普段目にする本から何から楷書で書かれています。
でもこの楷書は行書からでき、行書は草書からでき、草書は隷書から……という意識をされたことはありますか?
隷書・篆書は独特すぎるから私は取り掛かる気に全くなれませんが、
書道のお稽古をしていると楷書・行書・草書は必須です。
行書はまだ楷書の形を保っているものが多いですから、なんとなく読めますよね。識字率95%くらい?
達筆な方のお手紙でも大抵読めますわね。
だけど草書はねぇ。私の識字率は30%くらいなんじゃないかと思うくらい読めません。
お手紙が草書で届いたらこの人根性悪かしら?と思っていいです。(いやあかんて)
楷書から行書・草書の形を調べるには辞書があるので問題ないのですが、草書から楷書を調べる辞書……あるのかしら?
いうても辺もつくりも読み解けなければ調べるすべがありません。

楷書から想像もつかない形をしていることもある草書ですが、普段の練習で臨書といって古典の本を見て真似て書くことをします。
楷書の形を意識しながら草書を書くとなんで?が渦巻くのですが、とにかく真似て書いていく。
その後に楷書で書いてみると不思議と筆の運びが軽くなるんです。
先に楷書を書くとはね・とめ・はらいを意識するあまりどしーんと重い字になりがちなんですが、草書の練習を先にしてから楷書を書くと軽く伸びやかでまとまった字になる不思議。
楷書は楷書として生まれた字じゃないんだなぁ。
わけもわからずクネクネと運んだ筆が楷書につながっているんだなぁと感じることがあります。

普段は楷書の中で暮らしてるわけですから、それを正しく書けて読めるのは大切なことですが、
気持ちよく書くには字の成り立ちをもっとわかる必要があるなぁ(要はもっと学べという自戒)、がんばれ私。

10月末に昇段試験と小さい出品があるので、辞書を片手に奮闘します。


五體字類

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