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茶寮つぼ市製茶本舗へ~お茶を美味しく淹れる

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ちょっくら目的があって堺にある「茶寮つぼ市製茶本舗」へ行ってきました。

この茶寮には駐車場がありますが台数が少なく、しかしながら来客は多くということでいつも駐車場は満車。仕方なく離れたコインパーキングに停めてテクテク歩くのがパターンです。
でもせっかく店外のコインパーキングに停めるんなら思いっきり離れたところに停めて楽しんでやろうじゃないかってことで阪堺線の旅を楽しんだエントリーはこちら↓(宣伝w)
25枚目 - photo-KUSANO
www.photo-kusano.net

美味しいお茶の淹れ方教室

たまたま見ていたFacebookでつぼ市さんの「お茶の淹れ方教室」の案内が流れてきました。残り席わずかとのことだったのですぐ申し込みました。
コーヒーが好きで毎日飲んでいますが、日本茶も好きです。
「お茶もまともに淹れられないのか」と思われそうですが、お茶は淹れられます。だけど自分が美味しいと思うお茶を淹れるのは苦手でした。私がなかなか自分で美味しく淹れられないなと思うのが煎茶です。

渋みの少ない喉の奥にコロンと甘みが残るようなお茶を淹れたい

結果から言いますと、思うようなお茶が淹れられてとても満足しています。一口含んだ時に渋みより甘みが勝つ「こういうのが飲みたかったんだよ!」というお茶が淹れられました。

*つぼ市製茶本舗「美味しいお茶の淹れ方教室」は有料です(料金:2,500円税別)

つぼ市製茶本舗って?

1850年堺で創業され、168年続いているお茶屋さんです。太平洋戦争で堺の街が戦火に焼かれたのちお隣の高石市に工場を移されましたが、5年ほど前に堺に茶寮をオープンされました。
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紀州街道沿いに建つ築350年の取り壊し寸前の古民家を買い取り茶寮を始められたそうです。

私が今回申し込んだ理由の一つにこの古民家の中を見たいというのもありました。1階は茶寮となっているので何度かお邪魔していますが、茶寮の奥に2階に繋がる階段があるのを知っていました。
教室の開催場所が茶寮2階となっていたので「これは2階を見るチャンス!」と思ったわけで。

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2階の街道添い側は天井が低く、表からは2階があるとハッキリわかりません。なぜかというと紀州街道は大名が通る筋だったので豪華な見た目にすると税を多く納めなければいけなかったからカモフラージュしていたとのこと。

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でも奥側は天井が高く吹き抜けており、古い柱もそのまま残されています。さすがに築350年ということで壁はリフォームされていますが古民家の雰囲気を十分堪能できます。

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店が戦火に焼かれても唯一残った創業時の茶屋の看板。「茶」と書かれた表面が地面に面して倒れていたので背面は真っ黒こげだそうです。

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美味しいお茶の淹れ方

当たり前のことかもしれませんが、それができていなかった私です。


ポイント!

  1. お茶に合った道具を使う
  2. 水(軟水)はよく沸騰させる
  3. 茶葉の量をまもる
  4. 湯冷ましはしっかりと
  5. 浸出時間で味を調整
  6. 廻し注ぎで最後の一滴まで注ぐ

お茶に合った道具を使う

急須も色々ありますが深い茶こしに茶葉を入れるタイプは茶葉の回りがよくないそうです。急須の内側の口にネットがあるのが良いです。

こんな感じに内側にネットが貼っている

水(軟水)はよく沸騰させる

水道水でいいのですがよく沸騰させます。5分は沸騰させてカルキ臭をしっかり除くのがいいそうです。5分も沸騰させてなかったな。

茶葉の量をまもる

一人2~3g(ティースプーン1杯)が目安です。これでも充分2煎目も出ます。私は何度も飲めるようにと量が多すぎたことを知る。

湯冷ましはしっかりと

沸騰したお湯を茶葉の入ってない急須に注いだら10℃は下がります。それを湯呑に注いで更に温度を下げたら急須に残った湯は捨てます。急須に茶葉を入れて湯呑の湯を入れて待つ。
ぬるめのお湯で淹れると渋みが出にくいです。

浸出時間で味を調整

1~2分の浸出時間はお好みで調整する。
教室では3人一組となり1分・1分30秒・2分と浸出時間を変えお互い交換して浸出時間での味の差を確認します。
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廻し注ぎで最後の一滴まで注ぐ

急須の茶は均等に湯呑に入れますが最後の一滴までしっかり注ぎます。そうすることで茶葉のふやけを防いで2煎目も美味しくいただけます。

まとめ

私はすごくせっかちだったのを知りました。
何度もお茶を淹れたいから茶葉も多かったし、沸騰時間も湯冷ましの時間も少なかったです。だから渋みの多いお茶になっていたんだな。
そのくせ浸出時間は短かったので「渋いけどなんだか薄いお茶」になっていました。
今回改めて習ったことで、朝は熱いままのお湯で渋めのお茶を淹れてスッキリ目覚め、午後はぬるいお茶で甘みがしっかり出たお茶でリラックスできています。
浸出時間を調整することで「なんだか薄いお茶」でもなくなりました。

「美味しいお茶」は人それぞれだし飲むシチュエーションで飲みたいものも違うけど、こうやって調整することで同じ茶葉でも違うお茶が楽しめます。
しばらくコーヒーより煎茶がマイブームになりそうです!


おまけ
www.instagram.comこの教室には抹茶パフェが付いてきます。自家製抹茶アイスがのっていて、下層はミルクムースとほうじ茶ゼリー!甘さ控えめで美味しかったです。




ARIGATO☆