台風が去り、じっとりジメジメ暑さが戻ってきました。
BGMはカエルの合唱からセミの合唱に変わり、暑さを一層盛り上げてます。
あ~沖縄行きたい!沖縄でのセミによる目覚ましはすがすがしかったのにな~。
そんな暑さと無縁の冬の予定のお話。
職業体験
各地行われるところ、行われないところがあるでしょうが、
私の住む地域では中学2年の冬に職業体験をします。
目的
仕事をすることにより働くことの喜びや厳しさ、責任の重さを感じるとともに、職業に対する視野を広げ、自分の将来について考えていけるようにする。
漠然とでも就きたい職業を体験してみたり、深く探ることで将来の目標を定めていくことに繋がると思います。
私の前職(介護施設)でも毎年数名の中学生を受け入れておりました。
2日間だけですし、与えられる仕事も限られます。
体験とはいえ、経験のない中学生に介助はさせられないので見てもらうだけですし、
お年寄りと接するのはクリアでクセのない方のお話相手になってしまいます。
傍で目にしたことによってどれだけのことを吸収できるのかはわかりません。
正直その様子を見て、退屈そうにしているな~と感じていました。
それは本当に就きたい職を体験しに来ているわけではないからです。
もちろん、介護職を目指している子も来てくれていると思っていますが、
多くはクジによって仕方なく・・・な背景があったようです。
学校では事前に近隣事業所に受け入れの打診をしています。
その段階で受け入れ人数も決まっていて、その人数に学生の希望を当てはめていくのです。
希望が殺到すればそれはクジで行ける子が決められ、ハズレた子はどんどん希望職種から離れていくのが現実でした。
なので、行きたくない職場に来た子は退屈でしかない様子なのです。
それがどうやら近年変わったようです。
自分の仕事は自分で探す
学校で決められた企業では職種も少なく希望に沿わない子が多すぎるということと、
自分で事業所に依頼するところから体験するということが目的となり変わったようです。
就活じゃないですか~!!!
しかしコレ、中学生にとっては非常にハードルが高いなと?
過去に職業体験の受け入れをしたことがある事業所なら学生から連絡があっても、
スムーズに話を理解してもらえると思いますが、
今まで受け入れをしたことがない事業所では、は?へ?どうしよう?なのではと予想します。
よくわからないから受け入れ拒否の事業所もあるでしょう。
利発なお子さんは明瞭に説明できて受け入れ側も判断しやすいと思いますが、
私の周りにはまだあの・・・あの・・・話す恥ずかしがり屋の子がたくさんいます。
その子たちがしっかり申し入れを出来るのか?
本当に希望する職種で体験できる可能性は増えましたが、受け入れてもらえないリスクも増えました。
先日の個人懇談で保護者向けにこの説明を受け幾つもの事業所に打診してすべてお断りだったらどうなるのか聞いたところ、
最終的には学校が話を通した事業所に行くことが出来るということです。
なんだかお断りによって精神的にヘコむ子がいっぱい出そうな予感・・・
もちろん昨今の就職活動が厳しく内定を取れずに卒業時に就職先がない学生もいる状況なのはわかっていますし、
先々その状況でヘコんでやる気をなくさない根性・耐性は身につけて欲しいです。
しかし、そのためには中学生で免疫を!というには幼すぎる年齢のように思えて仕方ないのです。
単なる過保護なのでしょうか?
みんなどうするんだろう?
息子の同級生のママさん数人に聞いてみました。
私と同じく「断り続きだったらヘコむよね~」と心配な様子。
中にはもう決まっている子もいたので驚いたのですが話を聞くと、
子供の希望職と親の友人の職が同じなので、親から頼んじゃったそうです。
学習目的である本人による依頼は行われてないということ?
私より過保護がいたー!!!
しかしそうか・・・その手があったか( ̄∀ ̄*)イヒッ
最初から親が頼んじゃうのは正直賛成できませんが、断り続きでヘコんだ時のフォロー策としてそれもアリかな。
水面下で親が依頼しておいて「こんなところもあるよ~」と道を作ってやった上で、
本人に依頼させる。
最終手段としてそれも考えておこう・・・。
ヘコみを回避することより、そのあとに受け入れてもらえる喜びを実感して欲しいものです。
違いを感じるのも大切
希望していた職種を体験しても、なんだか思ってたのと違う・・・ということもあるでしょう。
それはそれでいいんです。
体験出来る職種は1事業所ですが、なかなかそれが将来の仕事に繋がることは少ないかと思います。
体験してみて目標が固まる子もいれば、違う道を探し出す子もいると思います。
少しづつ将来の夢が目標になり、成就するような学習ができればいいなと感じています。
「13歳のハローワーク」という本を知っていますか?
かなり多様な職種について触れられていて、以前息子に読ませたことがありますが、
今回の職業体験の選定のために再度見せてみようと思います。
自分の経験から知る職業以上にたくさんの職種があることを知れば、自ずと選択肢は広がります。
もちろん体験できない職種もありますが、その礎となる職種の体験を選ぶことは出来るでしょう。
我が息子は恥ずかし屋さんで事業所への申し入れはなかなか上手くいかず壁にぶち当たるんだろうなと思ってます。
その中でも息子の成長を願って、そっと影から支えてやりたいな~と感じています。
ARIGATO☆