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大阪府立高校の臨時休校決定の権限は学校長にあるんだって

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先日の台風21号がもたらした被害は大きく、大阪府下でもまだライフラインの復旧どころか手をつけられていない地域があります。
大阪南部から難波まで走る大きな国道26号線でさえ、信号機の消灯状態が続いている交差点があり、点灯していてもあさっての方向に向いたままという個所もあるのでなるべく車移動は避けたいと思いつつも生業としておりますので致し方なく。
特に被害の酷いのは泉佐野市以南かと思いますがその隣、貝塚市に昨日走りましたところ大型の看板の転倒、電柱・街路樹の折れなどもありそして街は所々灯りがなく真っ暗・・・
各社色んな方が復旧作業をすすめてらっしゃいましたし交差点には警察官が交通整理にあたってらっしゃいます。
ちょうど横で車を停めるタイミングで「ご苦労様です。ありがとうございます。」と声を掛けることくらいしかできません。

学校の休校にまつわる話

さて、台風到来前からテレビでは迫りくる台風の異常な大きさを伝えており、自宅周辺の飛来物となってしまいそうなものの屋内への撤去や不要の外出の控えを訴えておりました。
公共交通機関も前日から進路予測に従って台風当日のまびき運転・運休を知らせ帰宅困難者を出さないためにも早々と動いていました。

そんな中、子供たちが通う学校からもそれぞれ通達が出されました。学校に生徒・学生が通う保護者は大抵認識されているでしょう。


午前7時の時点で、気象庁から〇〇市に特別警報又は暴風警報が発令されている場合は、全日臨時休校になります


午前7時に警報が出ていない場合登校となる訳ですが、登校後に発令された場合は下校もしくは場合によって学校待機の案内も毎度目にする話です。

市立中学に通う次男はこの案内プリントを持ち帰ったのですが、その後市教育委員会から「台風の大きさを鑑み明日は市立小中学校を全校臨時休校とする」旨の案内がされ、学校からメールが届きました。
登校時に風雨が強くなくてもこれから台風が近づいてくるのがわかっており、登校後に警報が発令される状況は十分想定されましたので親子ともに前日に休校決定してくれたことで非常に安心して台風に備えることができたと思います。
ところが・・・府立高校は少しシステムが違うようです。

大阪府立高校の休校決定権限は学校長にある

長男の通う府立高校からは通常の台風時の規定に沿う案内はされました。しかし待てども待てども市立小中学校のように全日に休校決定の連絡がきません。
明らかに今まで経験ないような大きい台風が来ると各所で予測されているのに・・・。
学校区の小さな市立小中学校と違い高校では府下全域から生徒が通う可能性があります。長男の学校は普通科ではないのでこの学校の授業を受けたいがために2時間かけて通学してくる生徒もいます。
もし登校後に警報が出たらその子達は公共交通機関が運休となり帰宅困難となるでしょう。そんな学校なのに前日に休校決定が出ない不安。
大阪府立高校の休校決定権限は学校長にあります。

なぜ一律休校にならないのか

今回の台風21号で前日に休校を決めたのは全府立高校136校のうちおよそ半数の62校だったそうです。なぜ前日に決まる高校とそうでない高校があるのか。それは各学校長が決めるからです。
市立学校は教育員会教育長が決定するので全校一律休校となるのですが、高校は違う。
各学校長が決めるのだから隣の高校が前日に休校決定していてもこちらは決まっていないということになります。

臨機応変にやってほしい

台風が小さいから大丈夫だとは言いません。
しかしあきらかに今回はいつもと違うぞ!!と言われている時くらい通常の台風時の規定なんてすっ飛ばして前日に休校決定してほしいです。

台風の進路予測は見られてもどの時点で警報発令されるかはわかりません。もし7時の時点で警報が出ていなければ長男を送り出さなければいけないわけです。途中で発令されることは十分予測できるので帰宅困難にならないための手段も考えなければなりません。
「明日は車で送っていくか」とも考えました。当然迎えに行くことにもなります。最悪、欠席がついてもいいから休ませようとも思いました。
前日に休校の連絡がなかった保護者の方は同じような不安を抱えて朝を迎えたのではないでしょうか。
幸い、午前5時ごろには暴風警報が発令されたので登校することはありませんでしたが不安な夜だったのに違いはありません。

府教委ではダメなのか

学校長の判断が出ない中調べていると府教委教育長は各学校長に「休校にしてはどうか」とは言えるけど「しなさい」とは言えないらしいです。
市立学校は市教委が決定できるのになんで~?

大阪府では昔と比べて学区が広くなり学区を越えて入学可能な学校も多くあります。ということは遠方からの通学者もいて時間もかかるということを踏まえて臨時休校の措置を取って欲しいし、学校長が決めかね発信が遅れるくらいなら府教委教育長が決定権を引き上げてくれたらいいのに・・・と思うここ数日でありました。
前日休校決定で学生・保護者が安心でき安全が確保され学生が帰宅困難に陥らないのなら例え空振りになったとしても構わないと私は思います。
まぁ今の気象予測では空振りなんてならないんじゃないかな、と思う次第です。

おわりに

冒頭で申しましたように大阪府下ではまだまだ台風の爪痕が残っています。
また本日深夜には北海道胆振地方中東部を震源とする地震が起き、多くの被害が報道されています。
ライフラインが無事であった自分の環境は当たり前でなくいつ困難な災害にあうともわかりません。
他人事ではなく日々防災について考えるとともに備えたいと思います。
いずれの災害においても、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早く復旧し安心して生活できる環境が整いますように。




ARIGATO☆