わたしのみち

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家庭訪問2016ー先生と何話そう

新学期が始まり、そろそろ家庭訪問の案内もあろうかと思います。今日はそれにまつわる話を。

 

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私は子供の頃、家庭訪問が好きだった。正しくは家庭訪問の先生にについて回るのが好きだった。その頃の先生といえば、地図と個人連絡票の保護者が書いた自宅と学校間の略図を手に各家を回っていた。入り組んだ住宅地であったり、古くからの番地であったり近所に住んでいなければスムーズに辿り着くことはなかなか難しい場所もある。それをよく知る私が案内して回るのだ。先生の訪問中はその家の外で待った。ときどき友達のお母さんが「案内ご苦労様」と一緒に回る子供たちに凍らせたチューペットをくれたりしたのも家庭訪問が好きな理由だったかもしれない。とにかく一大イベントだった。
 
その頃の私の家は曾祖父が建てたかなり古い家で、あるのはリビングでなく居間。母と先生は玄関で話すのが常だった。土間は6畳ほどでその2辺には板張りの上がり框。それが大人が座ると丁度いいほど高さがあり、そこに座って話すのを片隅で足をプラプラさせながら座る私は聞いていた。そろそろ終わる頃になるとペコちゃんの棒キャンディーを外で待っている友達の数だけ持ち出して、また食べながら次の訪問先に一行は向かうのだった。

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自分が親になり家庭訪問を受ける立場となってからも相変わらず楽しみなイベントである。先生とサシで話ができる機会はそうそうないので、大切な時間となる。が、昔の我が家のように玄関先で座れる場所などない。マンションはバリアフリーで玄関はフラット。当然「お上りください」ということになる。8年家庭訪問を受けて「こちらで結構です」と門と玄関ドアの間…ポーチで立ち話した先生はただ一人。
では、お入りになった先生をリビングにお通しするわけだが、我が家のリビングにはソファーがない。座卓を挟んで座るかたちになる。「どうぞ、足をくずしてくださね。」と言っても若い先生程くずさない。律儀だ。若い先生の中には教育や指導に不安を感じる人もいることもあるのだが、大抵の先生はそうではない。若いゆえ熱心で丁寧に子供に向き合ってくれる様子が見て取れる。新学期が始まってわずか数週間であっても、子供の性格的なものや友達付き合い、勉強に向かう姿勢をみて訪問時の話に盛り込んでくれる。そうして限りある時間の中で家庭での子供の様子などを話したところで終了となるのだが・・・。先生、足くずしてって言ったのに~。「すいません💦しびれてしまって、ちょっとお時間を・・・」とか言いながら笑いあうのだ。親の手前簡単に足をくずしたら失礼と思ってくれる気持ちがうれしいけど、こちらも申し訳ないなぁ、痛い思いや恥ずかしい思いをさせてしまって、と思う。
椅子の方が絶対楽だからとは思うのだが、我が家にあるのはダイニングテーブルのみ。食事をする場所で先生と話すのも失礼かと思いながら、毎年悩んでいるのだ。どこにお通しするべきか。
 
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今年もすでに家庭訪問の日程が発表されたが、私は気楽に構えている。次男の担任は一昨年3年時の先生なのだ。先日所用で学校に行っ際、担任の先生に会った。「お久しぶりです。今年もどうぞよろしくお願いします。ところで、家庭訪問はうちは省いてくれてもいいですよ?」と言ってみた。するとそれが通った。3年時もよくかかわってくださったし、息子の大好きな先生であり、親とのやり取りも多かったので、先生には信頼を置いている。少々立ち話した後、「何か気になることがあればいつでも~」とのことで家庭訪問免除となった。
あとは長男の家庭訪問だが、こちらの担任はクラブ顧問。この2年間ほぼ毎日顔を合わせる先生だし、親もよくクラブ活動にかかわっているので、家庭訪問しますか?と聞いてみようかなと考えあぐねている。
 
なにはともあれ、初めての先生やお話しておきたいことがある場合はサシで話せる家庭訪問の機会をぜひ上手く活用していただきたい。
 
 
 
ARIGATO☆