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相手に思いを伝える手段は世に溢れているけど、
手紙、最近書きましたか?
そう、葉書や便箋に書く手紙です。
想いをそっと閉じ込めるように丁寧に封をして、
真っ直ぐになるように注意を払って貼る切手。
私は今では年に2~3通書けばいい方かもしれない。
でも心の中には出せない手紙が何通かあります。
相手がある郵便物なら当然その人の宛先を書くのですが、
もう会うこともない、連絡先もわからない、でも伝えたい・・・
いつになっても伝わって欲しい・・・
そんな手紙を「漂流郵便局」に出してみませんか?
漂流郵便局とは
平成25年の瀬戸内国際芸術祭の作品の一つとして、
現代美術家の久保田沙耶さんが企画・制作したものです。
その建物は芸術祭のために建設したのではなく、
香川県の粟島で平成3年まで実際に使用されていた旧粟島郵便局です。
届け先のわからない手紙を受け付ける郵便局であり、
いつか宛先不明の行く先がわかるまで漂流私書箱で漂わせています。
漂流郵便局を訪れた人はその手紙を手にして読むことができる。
もちろん宛てた人ではない、全く関係のない人が読むこともある。
手紙は漂っており、どの私書箱にどの手紙が入っているかは誰もしらない。
いつかあなたが出した手紙を受け取る人がいるかもしれません。
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亡くなった父に今だから聞きたいことがある。
昔、想いを伝えられなかったあの人にも。
未来の私に言っておきたいことがある。
いつか漂流郵便局に行くことができたら、
その手紙たちが無くなっていることを確認したい。
それは届いたということだと思えるから。
ARIGATO☆