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わたしのみち

おもうこと、ひびのことあれこれ

「Nのために」湊かなえ著 を読んで

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湊かなえさんの「Nのために」

初版が出たのが2010年だし、すでにドラマ化もされた作品です。

読後感じたことをつらつら書いてるのでネタバレありです。

これから読もうと思っている方には、このままそっと閉じていただければと・・・。

 

読書メーターを使用しだしてから、色々紐づいたものを読んでるので、

古いものですが読んでみました。

bookmeter.com

 

登場人物すべてが‟N

軸になる事件の被害者・加害者・関係者すべてのイニシャルがNということ。

しかし物語はそれぞれの名前で書かれているので、ややこしくはないです。

 

事件を中心として関わった人々それぞれのモノローグで書かれていて、

関わった心情の違いが交錯していておもしろかったです。

利用するのも利用されるのも‟Nのため”という理屈がついてるように感じました。

でもそれはまわりまわって自分のためじゃないのかなと思います。

希美は成瀬くんとの関係において愛とは「罪の共有」だと言ってるけど、

成瀬くんは「罪の共有」について語っていないし、その認識はないだろうと思う。

その状況で事件に関わらせるということは巻き込む=自分の目的のための利用なんじゃ

ないかと思うし、それを愛と言うには迷惑な話な気もする。

 

皆が皆、どこかで自分の目的を果たすために本心は出さず、第三者のNのためとして

利用しているように思ったけれど、

それは人としてよくあることなのかもしれない。

 

心に傷を負った人がよく集まったな

希美も成瀬君も西崎も過去の成長過程で家庭や親子関係で傷を負っているし、トラウマ

にもなっている。

家庭環境でなくても友人関係でも傷を負わずに大人になる人がどれほどいるかわからな

いが、

大概のことは忘れたり乗り越えていくんだと思うけど、心の底に眠らせているだけで、

完全に忘れ去ることなんてないと、自分の体験を振り返った。

しかし、乗り越えがたい体験をしているのは西崎だと思う。

幼少のころに親から受ける暴力は(西崎は愛と思おうとしていたが)、

恐怖の中にも愛されたいと思う気持ちからの反応があり、その歪んだ愛情感は次の西崎

母や野口氏を生むんじゃないかと思う。

作中では書かれていないが、妻に対する言動を見ると野口氏も西崎と同じような経験が

あったのかもしれないと感じた。

 

希美は自分の家庭環境から「一人で生きていく力」をつけようとしていたけど、

逆に野口の妻の奈央子は恵まれたすぎた環境であったがため、誰かに頼らなければ生き

ていけないのであり、それゆえ夫の暴力も愛と(言い聞かせて)受け止めていたのか。

より所を保つために西崎と繋がったのも誰かのためではなく、自分のためということ。

 

まとめ

一見、自分以外の誰かへの愛情・友情ゆえの結果のようにもとれるけれど、

無償のものではないと思うし、その根本は自分のためなんだろうと再度思う。

本当に無償のものなんてないのかなと考えてしまいました。

最後に希美が病気になったとしているのは、身体的なものではないような気がします。

トラウマのせいなのか、事件を目の当たりにしたせいなのか、自らが関わって計画した

結果人が亡くなったせいなのかはわからないけど、心が病んでしまった気がします。

 

 

なんだか全く上手く書けませんでした。

感想文を書くって難しい・・・。

夏休みの子供たち、よくがんばって読書感想文をまとめてるな💦

 

多くのみなさんがこの文章を読んでませんように。

 

 

 

ARIGATO☆